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退院前に自立支援医療と精神障害者保健福祉手帳の説明を受けた|わが家が今決めたこと

🧾 制度・お金
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退院に向けた話し合いの中で、医師から二つの制度について話がありました。

自立支援医療(精神通院医療)

そして、

精神障害者保健福祉手帳

です。

名前だけ聞くと、どちらも「精神疾患がある人のための制度」という感じがして、私は最初、

「両方申請するものなの?」

と思いました。

でも話を聞くと、この二つは目的が違いました。

わが家では今回、

自立支援医療は申請する。

一方で、

精神障害者保健福祉手帳は、今は申請しない。

そう決めました。

これは「手帳は必要ない制度」という意味でも、「働ける人は手帳を取らない方がいい」という意味でもありません。

あくまで、今の本人の状態と、これからの回復を見ながら考えた、現時点でのわが家の選択です。

この記事では、退院前に実際に説明を受けて決めたことと、自立支援医療と精神障害者保健福祉手帳の違いについてまとめます。

退院に向けた話の中で、二つの制度が出てきた

入院中は、どうしても目の前の治療のことでいっぱいでした。

でも退院が見えてくると、

通院はどうする?

薬はどうする?

医療費は?

仕事や生活は?

と、退院後の現実的な話が少しずつ増えてきます。

その中で出てきたのが、この二つの制度でした。

→ 医療保護入院はいつまで?退院の条件・期間はどう決まる?(準備中)

自立支援医療は「通院治療を続けるための医療費の制度」

まず説明を受けたのが、自立支援医療です。

正式には、

自立支援医療(精神通院医療)

といいます。

厚生労働省によると、統合失調症などの精神疾患があり、継続して通院による精神医療が必要な人について、医療費の自己負担を軽減する制度です。

症状がほとんどなくなっていても、状態を維持したり再発を予防したりするために通院治療が必要な場合は対象になり得ます。 (参考サイト:厚生労働省)

これを聞いて私は、

「これは使おう」

と思いました。

退院したから治療終了、ではありません。

これから通院しながら治療を続けていく。

そのための制度なら、使えるものは使いたいと思いました。

精神障害者保健福祉手帳は目的が違った

もう一つが、

精神障害者保健福祉手帳

でした。

こちらは医療費を安くするための制度そのものではありません。

厚生労働省では、精神疾患によって長期にわたり日常生活または社会生活に制約がある人を対象とし、社会参加や自立を促すため各種支援につなげる制度とされています。 (参考サイト:厚生労働省)

つまり、

自立支援医療=主に通院医療費の負担軽減

精神障害者保健福祉手帳=精神障害による生活・社会生活上の制約を認定し、各種支援につなげるもの

同じ制度ではありませんでした。

わが家は自立支援医療を申請することにした

自立支援医療については、私はあまり迷いませんでした。

本人はこれからも精神科へ通います。

薬も続けます。

今は症状が改善してきていても、治療そのものが終わったわけではありません。

「治療に専念するなら、使える制度は使おう」と思った

私は、

「今はまず、治療に専念しよう」

と思っています。

通院が長くなれば、医療費も積み重なります。

自立支援医療では、通常の健康保険による自己負担から負担が軽減され、原則1割負担となり、所得などに応じた月額上限が設定される場合があります。

利用できる医療機関や薬局などは指定自立支援医療機関が基本となります。 (参考サイト:厚生労働省)

だから、

「本人が元気そうだから申請しない」

ではなく、

通院治療が続くから申請する。

私にはその方が自然でした。

症状が良くなっていても対象になることがある

ここは、私が知らなかったところです。

「自立支援」と聞くと、

かなり症状が重い人だけが使う制度なのかな?

と思っていました。

でも厚生労働省は、症状がほとんど消失している人であっても、良い状態を維持したり再発を予防したりするため継続的な通院治療が必要なら対象となり得るとしています。 (参考サイト:厚生労働省)

つまり、

「元気になってきた=自立支援医療は使えない」

ではありません。

これは退院後の治療を考えるうえで、知っておいてよかったです。

手帳については「今は申請しない」と伝えた

一方、精神障害者保健福祉手帳については、私は少し考えました。

そして医師に、

「今は申請したくありません」

と伝えました。

医師も、その考えを聞いて納得してくれました。

私は、今後どこまで回復するのかをもう少し見たかった

本人はまだ回復の途中です。

今後どこまで元の生活に戻れるのか。

どんな働き方ができるのか。

勉強をどこまで続けられるのか。

まだ分かりません。

私としては、

「今この段階で手帳を急いで申請しなくてもいいのではないか」

と思いました。

本人には、今後普通に働ける可能性もあると思っています。

だから今はまず治療を続けて、その後の状態を見たい。

そう医師に伝えました。

→「ならない前には戻らないし」本人の言葉で、統合失調症への向き合い方が変わった

ただし「働けそうなら手帳は不要」という意味ではない

ここは、記事にするならきちんと書いておきたいところです。

私が、

「今は手帳を申請しない」

と決めたことと、

「普通に働ける人は手帳を持てない」

という話はまったく別です。

精神障害者保健福祉手帳の判定では、病名だけではなく、精神障害によって日常生活や社会生活にどの程度制限があるかなどを総合的に判断します。

3級でも、日常生活または社会生活に一定の制限を受ける状態が対象となります。 (参考サイト:厚生労働省)

手帳を持ちながら働いている人もいます。

だから、

手帳=働けない人

でも、

手帳を取る=将来をあきらめる

でもありません。

今回ただ、わが家は現時点では申請を急がないと決めたというだけです。

そもそも今すぐ手帳を申請できるとは限らない

制度を調べていて、もう一つ大事なことが分かりました。

精神障害者保健福祉手帳を診断書で申請する場合、その診断書は原則として、その精神疾患について初めて医師の診療を受けた日から6か月以上経過した時点のものである必要があります。 (参考サイト:厚生労働省)

つまり、初めて精神科を受診した直後に、

「統合失調症と診断されたから、すぐ手帳」

という制度ではありません。

→ 医療保護入院とは?家族が実際に経験して初めて調べたこと

手帳はその時点の生活状態も含めて判断される

手帳の判定では、

病名だけ。

幻聴があるかどうかだけ。

仕事をしているかどうかだけ。

で決まるわけではありません。

日常生活能力や社会生活上の制約を含めて総合的に判定されます。 (参考サイト:厚生労働省)

だから私としても、

「今後どうなるか、もう少し本人の回復を見てから考えよう」

という気持ちになりました。

必要になれば、その時にまた考えればいい。

今はそう思っています。

手帳は一度取ったら一生そのまま、でもない

精神障害者保健福祉手帳の有効期限は2年間で、継続を希望する場合は更新手続きが必要です。

更新時には、再び精神障害の状態について認定を受けます。 (参考サイト:厚生労働省)

つまり、

「一度取得したら、生涯ずっと同じ認定が続く」

というものでもありません。

これも私は今回調べて初めて知りました。

自立支援医療を使うことと、手帳を持つことは別

私は最初、

「自立支援医療を申請するなら、障害者手帳もセットなの?」

と思いました。

でも違いました。

手帳がなくても自立支援医療を申請できる

自立支援医療(精神通院医療)は、精神障害者保健福祉手帳を持っている人だけの制度ではありません。

対象となる精神疾患があり、継続的な通院精神医療が必要であれば、手帳の有無とは別に申請する制度です。 (参考サイト:厚生労働省)

わが家のように、

自立支援医療は申請する。

手帳は今は申請しない。

という選択もできます。

これは私にはかなり分かりやすい整理でした。

同時に申請できる場合もある

一方で、条件が合えば手帳と自立支援医療を同時に申請するケースもあります。

厚生労働省の手続き資料でも、精神障害者保健福祉手帳と自立支援医療を同時に申請する場合には、診断書を省略できることがあると案内されています。

必要書類や取り扱いは自治体などによって確認が必要です。 (参考サイト:厚生労働省)

だから、

「必ず別々」

ということでもありません。

ただ、制度としての目的は別。

ここを理解しておけば、かなり混乱しにくくなると思います。

「手帳を取る・取らない」は、その人によって違っていい

私は今回、

手帳について、

「今はまだいいです」

と言いました。

でも、これは正解でも不正解でもないと思っています。

必要な人には、とても意味のある制度です。

今取る人もいれば、後から考える人もいる

本人の状態。

生活上の困りごと。

仕事。

学校。

利用したい支援。

家庭環境。

状況は一人ひとり違います。

だから、

「統合失調症になったら手帳を取るべき」

でも、

「若いから取らない方がいい」

でもないと思います。

その人にとって必要かどうかを考えればいい。

わが家では、

今は治療と回復を優先する。

そして今後、

「手帳があった方が本人の生活に役立つ」

と思う時が来たら、そのとき改めて考える。

そう決めました。

「現時点では」という言葉を大事にしたい

病気になってから私は、

「これから一生どうなるんだろう」

と先のことまで一気に決めたくなることがありました。

でも、本人はまだ回復途中です。

今日できなかったことが、数週間後にはできるかもしれない。

逆に、今後困ることが出てきて、制度が必要になるかもしれない。

だから手帳については、

「申請しない」ではなく、「現時点では申請しない」

くらいが、今のわが家には合っています。

退院前になって、治療から「暮らし」の話へ変わってきた

入院したばかりのころは、

薬。

幻聴。

妄想。

頭痛。

保護室。

そんなことで精いっぱいでした。

でも退院が近づくにつれて、

医療費。

通院。

仕事。

生活。

制度。

少しずつ話の内容が変わってきました。

今回、自立支援医療を申請すると決めたことも、その一つです。

手帳を今は申請しないと決めたことも、その一つ。

病気を治療することから、病気があってもどう暮らしていくかを考える段階へ、少しずつ移っている。

そんな感じがしています。

今は、

自立支援医療を使いながら治療を続ける。

本人の回復を見る。

そして必要な制度は、必要になったときにまた考える。

わが家は、そんなふうに進めていこうと思っています。

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