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精神科の保護室ってどんなところ?トイレ・持ち物・カメラ・面会を家族の体験から

🌱 統合失調症を知る
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精神科の「保護室」と聞いて、みなさんはどんな部屋を想像するでしょうか。

私は最初、もっと暗くて、冷たくて、怖い場所を想像していました。

わが子は統合失調症の初発で医療保護入院となり、入院直後から保護室で過ごしました。

実際に見た部屋は、私が想像していたものとは少し違いました。

とてもシンプルで、物がほとんどない。

けれど、汚いわけでも、薄暗いわけでもありません。

むしろ、

「安全に休むために、余計なものを極力なくした部屋なんだ」

という印象でした。

この記事では、わが子が実際に入った精神科病院の保護室について、部屋の中、トイレ、持ち物、飲み物、カメラ、面会など、家族から見えた範囲を記録します。

病院によって設備や運用は異なるため、「どこの保護室もこう」という話ではありません。

あくまで、わが家が実際に経験した一例です。

  1. わが子が入った保護室はワンルームくらいの広さだった
    1. 部屋の中にあったのは、本当に必要最低限のものだけ
    2. 「怖い部屋」というより、ものすごくシンプルな部屋だった
  2. トイレも部屋の中にあった
    1. わが子の保護室にはトイレがあった
    2. 部屋の中には生活用品をほとんど置かなかった
  3. ブラジャーも歯ブラシも、保護室には持ち込めなかった
    1. 看護師さんから「何が自傷の道具になるか分からない」と説明された
    2. 下着はスポーツブラにした
  4. 飲み物も、水筒をそのまま渡すことはできなかった
    1. お茶はプラスチックのマグカップで渡されていた
    2. 「何も置かない」のには理由があった
  5. 保護室はナースステーションのすぐ近くにあるように見えた
    1. スタッフがすぐ確認できる場所だった
    2. 隔離中も観察や診察が必要とされている
  6. 室内はカメラでも確認できるようになっていた
    1. 私は「監視」というより安全確認だと受け止めた
    2. 「カメラがある=ずっと誰かが見続けている」とは限らない
  7. 保護室にいても面会はできた
    1. 「保護室だから絶対に面会できない」ではなかった
    2. 私にとっては「顔を見られる」ことが大きかった
  8. 本人は最初の数日を「ほとんど覚えていない」と言う
    1. でも、話していると断片的な記憶は出てくる
    2. なぜ記憶が薄いのかは分からない
  9. 意外にも本人は「保護室の方が落ち着く」と言った
    1. 4人部屋では光と生活音がつらかった
    2. 刺激が少ないことが本人には楽だった
  10. 家族として見た保護室は「安全に休むための、何もない部屋」だった
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わが子が入った保護室はワンルームくらいの広さだった

私が初めて保護室を見たとき、

「思っていたよりきれいだな」

と思いました。

部屋の中にあったのは、本当に必要最低限のものだけ

広さは、感覚としてはワンルームくらい。

私が覚えている範囲で、部屋の中にあったのは、

布団、壁掛け時計、トイレ。

本当にそれくらいでした。

一般の病室のように、ベッドの周りに私物が並んでいるわけでもありません。

バッグもない。

本もない。

歯ブラシもない。

飲み物の容器も置いていない。

とにかく、物がありませんでした。

「怖い部屋」というより、ものすごくシンプルな部屋だった

私の中にはそれまで、

保護室=ものものしい場所

という勝手なイメージがありました。

実際には、わが子が入った部屋は清潔で、とてもシンプルでした。

もちろん、自由に出入りできない部屋です。

精神科でいう「隔離」は、本人の意思では自由に出られない部屋で他の患者さんと分けて過ごす行動制限にあたり、法律上も必要最小限で行うことが求められています。

ですから普通の個室とは意味が違います。

それでも、実際に見た印象は、

「閉じ込めるために怖くした部屋」ではなく、「できるだけ余計なものを置かない部屋」

でした。

トイレも部屋の中にあった

「精神科の保護室 トイレ」

という検索をする人がいるのを見て、

「やっぱり、そこ気になるよね」

と思いました。

私も入院前なら、まったく想像できませんでした。

わが子の保護室にはトイレがあった

わが子が入った保護室には、部屋の中にトイレがありました。

ただ、ここは病院によって造りも設備も違うと思います。

私が見た病院について言えるのは、

保護室の中で基本的な生活ができるようになっていた

ということです。

厚生労働省の基準でも、隔離中は洗面・入浴・掃除など、患者さんと部屋の衛生が確保されるよう配慮することが求められています。

部屋の中には生活用品をほとんど置かなかった

ただし、トイレがあるからといって、一般の個室のように生活用品を自由に置けるわけではありませんでした。

歯ブラシなども室内には置かず、必要なときに使う形でした。

本人の荷物は、基本的に部屋の外にあるロッカーで管理されていました。

このあたりを見て、

「生活する部屋」というより、安全に療養するための環境なんだ

ということが少しずつ分かってきました。

ブラジャーも歯ブラシも、保護室には持ち込めなかった

入院直後、私は、

「え、これもダメなの?」

と思うことが何度もありました。

看護師さんから「何が自傷の道具になるか分からない」と説明された

持ち物について、看護師さんから説明を受けました。

まだ入院したばかり。

本人の症状も十分には分からない。

自分を傷つける行為を起こすタイプなのかどうかも、まだ分からない。

そのため、

「何がその道具になるか分からないので、念のため室内には入れられません」

という説明でした。

これは私の推測ではなく、実際に看護師さんから聞いた説明です。

保護室への隔離そのものについても、厚生労働省は、自傷行為が切迫している場合だけでなく、不穏や多動、他患者との関係、身体的な検査・処置など複数の対象例を示しており、「暴れる人だけ」が対象ではありません。

下着はスポーツブラにした

わが子の場合、普通のブラジャーもそのままではNGでした。

看護師さんから、

「スポーツブラにしてください」

と言われました。

歯ブラシも部屋の中には置きません。

必要な物は、基本的に保護室の外にある本人用ロッカーで管理されていました。

これは病院によって基準が違うと思いますので、

「精神科の保護室ではブラジャーは禁止」

という一般的なルールではありません。

あくまで、わが子が入院した病院での対応です。

飲み物も、水筒をそのまま渡すことはできなかった

入院中、私は本人にお茶を持って行っていました。

でも、保護室にいる間は、水筒をそのまま本人のところへ置くことはできませんでした。

お茶はプラスチックのマグカップで渡されていた

こちらから持っていったお茶は、

プラスチック製のマグカップ

に移して渡されていました。

そして、保護室の小窓から本人へ渡されます。

私物の水筒を手元に置いて、好きなときに飲む。

そんな普通の病室と同じ過ごし方ではありませんでした。

「何も置かない」のには理由があった

最初は、

「そこまでしなくても……」

という気持ちもありました。

でも、まだ医療者側も本人の状態を十分につかめていない時期です。

何が安全で、何が危険につながるか分からない。

だからまずは物を最小限にする。

そう説明されると、私は、

「何かが起きてからでは遅いもんね」

と納得しました。

保護室はナースステーションのすぐ近くにあるように見えた

わが子の病院には、私が確認できた範囲で保護室が3部屋ありました。

私には、

ナースステーションの中に保護室がある

くらいの位置関係に感じられました。

スタッフがすぐ確認できる場所だった

一般の4人部屋よりも、スタッフとの距離が近い。

何かあったときに、すぐ対応できる。

私にはそんな配置に見えました。

もちろん、病院の構造はそれぞれ違います。

ですから、

「保護室は必ずナースステーションの中にある」

という意味ではありません。

わが子の病院では、かなりスタッフに近いところで見守られているという印象でした。

隔離中も観察や診察が必要とされている

これは病院独自の考え方だけではありません。

厚生労働省の基準では、隔離中には定期的な会話などによる注意深い臨床的観察と、適切な医療・保護を確保することが必要とされています。

さらに、隔離が漫然と続かないよう、医師は原則として少なくとも1日1回診察することとされています。

当時の私は法律など知りませんでしたが、

「ものすごく近くで見てもらってるんだな」

とは感じていました。

室内はカメラでも確認できるようになっていた

わが子が入った保護室には、室内を確認するためのカメラがありました。

これも私にとっては、

「精神科の保護室って、こうなっているんだ」

と驚いたことの一つでした。

私は「監視」というより安全確認だと受け止めた

最初に「カメラ」と聞くと、

監視されている

という印象を持つかもしれません。

私も何も知らなければ、そう感じたと思います。

ただ、物がほとんどなく、スタッフの近くにあり、本人を注意深く見守る必要がある場所だと説明を受けていたので、私は、

「何か起きたときに気づくための安全確認なんだろうな」

と受け止めていました。

ただし、カメラの設置や運用方法については病院ごとに異なります。

ここも、わが子が入院した病院での経験として書いています。

「カメラがある=ずっと誰かが見続けている」とは限らない

ここは私にも詳しい運用までは分かりません。

どのように映像を確認していたのか、どの程度の頻度で見ていたのか、録画されていたのかなどは聞いていません。

ですから、

「24時間ずっと誰かが画面を見ていた」

などとは書けません。

分かっているのは、

室内の様子をスタッフ側から確認できる仕組みがあった

というところまでです。

保護室にいても面会はできた

そして家族として一番ありがたかったのは、

保護室に入っていても、本人に会えたこと

でした。

「保護室だから絶対に面会できない」ではなかった

精神科病院の面会について、厚生労働省の基準では、病状に応じてできるだけ早く面会の機会を与えるべきで、入院直後に一律で面会禁止とすることはしない、とされています。必要な場合には面会を制限することはあります。

わが子の場合も、保護室にいる間に面会することができました。

ただし、面会方法や時間などは病院側の判断によるので、どこの病院でも同じではありません。

私にとっては「顔を見られる」ことが大きかった

入院したばかりのころは、

「本人は今どうなっているんだろう」

「今日は話せるかな」

「昨日よりよくなっているかな」

そんなことばかり考えていました。

だから、ほんの少しでも本人の顔を見ることができる。

声を聞くことができる。

それだけで、家族としては大きかったです。

本人が保護室にいるという事実は変わりません。

でも、

「会えない場所に連れて行かれてしまった」わけではなかった。

それは私にとって安心につながりました。

本人は最初の数日を「ほとんど覚えていない」と言う

最近になって本人に、入院したころのことを聞くことがあります。

すると本人は、

「病院に来た日から、最初の3日くらいはほとんど覚えてない」

と言います。

でも、話していると断片的な記憶は出てくる

「じゃあ、本当に何も覚えてないの?」

というと、そうでもありません。

こちらから、

「あのとき、こう言ってたよ」

「これをしたの覚えてる?」

と具体的に話していくと、

「ああ、それは覚えてるかも」

ということがあります。

だから私は、

記憶が完全にゼロだった

とは考えていません。

当時も本人は会話していました。

私の問いかけにも答えていました。

ただ、あとから振り返ったときに、その時期の記憶がかなり薄い。

そんな感じなのだと思います。

なぜ記憶が薄いのかは分からない

ここについては、

「統合失調症だから」

「薬のせい」

「保護室にいたから」

と原因を決めることはできません。

当時は強い頭痛もあり、睡眠も乱れ、精神症状も強く、治療が始まったばかりでした。

いろいろなものが重なっていた時期です。

ですから、

本人が「ほとんど覚えていない」と話している

という事実だけを、家族の記録として残しておこうと思います。

意外にも本人は「保護室の方が落ち着く」と言った

そして、私が保護室について一番意外に感じたこと。

それは本人自身が、

「保護室の方が落ち着く」

と言ったことです。

4人部屋では光と生活音がつらかった

4人部屋へ移る練習が始まったころ、本人はまだ光や音をかなりつらく感じていました。

4人部屋へ行くと、

「生活音で頭が痛い」

「光がつらい」

と言う。

そして、ときには、

「保護室に戻る」

と言って、自分から戻っていました。

私はそれまで、

「保護室なんて、一日でも早く出た方がいい」

と思っていました。

でも本人にとっては、必ずしもそうではありませんでした。

刺激が少ないことが本人には楽だった

保護室には物がほとんどありません。

人の生活音も、4人部屋より少ない。

本人にとっては、その刺激の少なさが楽だったようです。

それを見て、

「保護室って、本当に休むための場所でもあるんだな」

と思いました。

もちろん、隔離という行動制限そのものを肯定したいわけではありません。

法律上も、精神科病院での行動制限は医療・保護に欠くことのできない限度で行うものとされ、隔離についても代替方法がなく必要な場合に限定されています。

ただ、少なくともわが子の体験では、

保護室=ただ怖い場所

ではありませんでした。

その時の本人にとって、刺激を減らして休める場所でもあったのです。


後から振り返ると、刺激の少なさだけでなく、頭痛に伴う光や音へのつらさも関係していたのかもしれません。
▶ 統合失調症で光や音がつらくなる?実は片頭痛だったかもしれない、わが子の頭痛

家族として見た保護室は「安全に休むための、何もない部屋」だった

入院前の私が「精神科の保護室」と聞いたら、

怖い。

閉じ込められる。

暴れる人が入る。

そんなイメージを持っていたと思います。

でも、実際にわが子が入って初めて見た保護室は、

ワンルームくらいのきれいな部屋。

中にあるのは最低限の物だけ。

持ち物は外のロッカーで管理され、

飲み物も安全な容器に移して渡され、

スタッフがすぐ近くにいて、

室内の状態も確認できるようになっていました。

そして何より意外だったのは、

本人が「ここは落ち着く」と言ったこと。

保護室の必要性や受け止め方は、その人によって違うと思います。

けれど私はこの経験から、

「保護室に入った」という言葉だけでは、その人がどんな状態だったのかも、その部屋でどう感じていたのかも分からない

と思うようになりました。

怖い場所だと思い込んでいた私にとって、それは実際に見て初めて知ったことでした。

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