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入院2日前|「精神科へ行こう」と腹をくくった日。もう世間体を気にしている場合ではなかった

📖 ある日からの記録
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前日は、ほぼ一日中話し続けていました。

独り言が多い。

過去について、私の知っている事実とは合わない話が次々に出てくる。

食事もほとんど取れない。

人目を避けるような行動もある。

私は、

「これは普通の体調不良ではない」

と思い始めていました。

そしてこの日、私は医師である親族に相談しました。

その結果、

「精神科へ行こう」

と腹をくくることになります。

前日の記録はこちらです。

→ 入院3日前|一日中しゃべり続け、過去の話が現実と合わない。「これは普通の体調不良ではない」と思った日

少し眠れたからか、独り言は前日より減った

この日は、前日より少し落ち着いたようにも見えました。

前の晩は比較的眠れたようで、ぶつぶつと話す回数も少し減っていました。

食欲も戻り、食事は取れました。

一瞬、

「少し良くなったのかな」

と思いたくなります。

でも、話している内容はまだ明らかにいつもとは違いました。

過去についての被害的な話は続いていた

本人は、

「自分は目立とうとしたから、周囲から目をつけられた」

「昔の恋愛関係でトラブルがあった」

「自分は周りから馬鹿にされている」

というような内容を次々と話しました。

学校時代の知人について、

「その人は自分より先に志望大学へ進み、自分を馬鹿にしている」

という趣旨の話もありました。

私は気になって、確認できる範囲で事実関係を調べました。

すると、本人が話していた内容とは一致しない部分がありました。

ここで私は、

「単に私の知らない出来事を話しているだけではなさそうだ」

と、より強く感じました。

本人にとっては、本当の出来事のようだった

こちらから見ると事実と合わない。

でも、本人は作り話をしているようには見えません。

本人にとっては、本当にそうだったかのように話します。

しかも、その内容で本人自身が苦しんでいます。

私はこの頃には、

「そんなことはなかったよ」

と一つ一つ訂正するだけではどうにもならないと感じ始めていました。

お風呂に入るだけでも、非常に時間がかかった

前日と同じように、この日も入浴までにかなり時間がかかりました。

普段なら自分のタイミングで早めに入るのに、

声をかけてもなかなか動きません。

結局、この日も最後になって何とか入浴しました。

なぜお風呂に入れないのか、分からなかった

お風呂が怖いのか。

面倒なのか。

何か他のことに意識を取られているのか。

本人に聞いても、はっきりとは分かりませんでした。

ただ、

今まで普通にできていた日常の行動に、妙に時間がかかる

という変化は、この数日ずっと続いていました。

独り言や会話だけではありません。

生活そのものが、少しずつうまく回らなくなっているように見えました。

医師である親族に相談した

私は、

「これは病院に行った方がいい」

と思い始めていました。

でも問題は、

何科へ行けばいいのか

でした。

精神科なのか。

心療内科なのか。

まず近くの診療所でいいのか。

それまで精神科とはほとんど縁のない生活をしてきた私には、違いすらよく分かりませんでした。

そこで、医師である親族に連絡しました。

これまでの様子を一通り話した

この数日の変化を説明しました。

独り言が急に増えたこと。

会話がかみ合わなくなったこと。

過去について、事実とは合わない話を強く信じているように見えること。

眠れない日があったこと。

食欲がなくなったこと。

普段できていた生活行動にも時間がかかるようになったこと。

それを聞いた親族からも、

統合失調症など精神疾患の可能性を考えて、専門医につないだ方がいいのではないか

という趣旨の話がありました。

この言葉は、私にとってかなり大きなものでした。

家族歴についても確認した

精神科を受診するなら、家族の病歴についても聞かれるかもしれない。

そう考えて、私は本人の父親側の病歴についても確認しました。

本人の父親とは、本人が幼い頃に離婚しています。

その後、父親には精神疾患の治療歴があり、すでに亡くなっています。

私は、それまで詳しく知らなかった経緯についても親族から聞きました。

当時は「遺伝なのか」が気になった

この時の私は、

「父親にも精神疾患があったということは、関係があるのだろうか」

と考えました。

親族との会話でも、遺伝についての話が出ました。

ただ、入院後に私自身が改めて調べてみると、

統合失調症は「この家系だから発症した」と単純に説明できる病気ではない

ことが分かりました。

国立精神・神経医療研究センターの情報でも、統合失調症の発症原因は正確には分かっておらず、なりやすさに関係する複数の要因と、ストレスなどさまざまな要素が関係すると考えられています。

参考サイト:統合失調症|NCNP病院 – 国立精神・神経医療研究センター

遺伝的な要因が関係すること自体は研究されていますが、それだけで発症が決まるという意味ではありません。

このあたりは、当時の私が理解していたことと、後から調べて知ったことを分けて、別の記事でも整理したいと思います。

→ 統合失調症は遺伝する?家族歴が気になって最初に調べたこと

「まず心療内科」という選択肢も聞いた

精神科を受診することに抵抗がある場合は、

まず心療内科などに相談し、必要に応じて精神科へつないでもらう方法もある、

という話も聞きました。

実際、こころの不調を診る医療機関には精神科、精神神経科、心療内科などさまざまな名称があり、診療内容は医療機関によって異なるため、受診前に確認することが勧められています。

でも、この時の私は、

「回り道をしている場合じゃない」

と思いました。

もう精神科という言葉を怖がっている場合ではない

正直に言えば、それまでの私にも、

「精神科」

という言葉に対するハードルはありました。

子どもを精神科に連れていく。

それを決めることには抵抗がありました。

「そこまでなのかな」

「精神科に行くことで本人が傷つかないかな」

「もう少し様子を見てもいいのでは」

そんな考えもありました。

でも、この数日の本人を見て、

全部どうでもよくなりました。

世間体も、

精神科という言葉への抵抗も、

私自身の迷いも。

そんなことを気にしている場合ではない。

と思いました。

「助けなければ」と思った

この日の私の気持ちを一言で残すなら、

これです。

助けなければ。

本人は明らかに苦しんでいました。

事実とは違う話で苦しみ、

過去のことで自分を責め、

何度も謝り、

普段なら普通にできることにも時間がかかっていました。

それを見ながら、

「精神科はちょっと……」

などと言っている場合ではありませんでした。

精神科へ直接行こうと決めた

親族との電話を終えた頃には、

私は決めていました。

精神科の専門医に診てもらおう。

心療内科から紹介してもらうことも考えられる。

近くの診療所へ相談する方法もある。

でも、今の状態なら、最初から精神科へ行こう。

そう思いました。

前日まで、

「病院をどうしよう」

と悩んでいたものが、

この日、

「精神科へ行く」

に変わりました。

今振り返ると、この日は家族側の転換点だった

本人の症状だけを見ると、

前日より少し落ち着いて見える部分もありました。

眠れた。

独り言が少し減った。

食事も取れた。

でも、私の中では逆でした。

前日よりも、

「専門家に診てもらわなければ」

という気持ちがはっきりしました。

良く見える時間があっても、違和感は消えていなかった

この数日、本人の状態はずっと同じではありませんでした。

普通に話せる時もある。

食事ができる日もある。

少し落ち着いて見える時もある。

だからこそ、

「もう治ってきたのかな」

と思いたくなります。

でも、事実とは合わない強い思い込みや、普段とは違う行動は続いていました。

私は、

一部分が良く見えることと、全体として大丈夫であることは違う

のだと、この頃から感じ始めていました。

入院まで、あと2日

入院5日前。

「なんとなく、いつもと違う」

入院4日前。

「明らかに、いつもと違う」

入院3日前。

「これは普通の体調不良ではない」

そして入院2日前。

私はついに、

「精神科へ行こう」

と決めました。

ただ、この時点でも、

本人がそのまま入院することになるとは思っていませんでした。

「診察を受ければ何か分かる」

まずはそのくらいの気持ちでした。

ところが翌日、さらに状況が進みます。

そしてその次の明け方、本人は自ら警察を呼ぶことになります。

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