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入院5日目|「早く家に帰りたい」大部屋とOTに少しずつ挑戦する姿を見て、泣きそうになった

📖 ある日からの記録
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入院5日目。

前日から問題になっていた、

「ご飯を残せない」

という悩みは、

まだ続いていました。

本人は食欲が十分に戻っているわけではないのに、出されたものを残すことにも強い抵抗があります。

そしてこの日は、食事だけではなく、病棟で過ごす場所にも、少しずつ変化が出てきました。

保護室だけではなく、大部屋で過ごす時間を増やしている。

OTにも少しずつ参加している。

次は、夜も大部屋で寝てみようとしている。

本人は明らかに、

「少しでも早く家に帰りたい」

という気持ちで頑張っていました。

それが伝わってくるほど、私は逆に、泣きそうになりました。

おかゆから白米へ変えてもらえた

前日、本人がスタッフに、

「おかゆではなく白米にしてもらえないか」

と相談しました。

→ 入院4日目|「作ってくれた人に悪い」食事を残せず悩んだ日

この日は、実際に白米へ変えてもらえていました。

おかゆよりは減った。でも「まだ多い」

おかゆは、水分が入る分だけどうしても量が多く見えます。

だから白米にすれば、本人も少し食べやすくなるのではないかと思いました。

ところが、白米になっても、本人にはまだ多い。

本人によれば、すでに「小盛り」にはしてもらっていました。

これ以上は、病院側でも少なくできないようでした。

スタッフからも、

「無理して食べなくていいよ」

「残していいからね」

と言ってもらっていました。

それでも本人は、なかなか残せません。

相変わらず「作ってくれた人に悪い!」

この日も、

「作ってくれた人に悪い!」

が続いていました。

食べきれない。

でも、作ってくれた人のことを考えると残せない。

周りから、

「残していい」

と何度言われても、

本人の中では簡単に切り替えられないようでした。

私は、

「いやいや、無理して全部食べる方が大変だよ」

と思うのですが、本人にとっては、そういう問題ではないのでしょう。

このあたりは、病気の影響だけではなく、元々の本人の真面目さも、かなり出ているように感じました。

おかずはむしろ気に入っていた

病院食そのものが嫌だったわけではありません。

本人の好みに合うものも多く、おかずについては、むしろ喜んでいました。

魚料理など、好きなものは食べられていた

食事制限に対応してもらったことで、本人が好きな魚料理なども多く出ていました。

「これ好き」

というものもあり、病院食に対して不満ばかりだったわけではありません。

この頃の食事で最大の問題は、味ではなく、

ご飯の量

でした。

食欲そのものは、まだあまり戻っていなかった

夜に飲んでいた薬については、食欲が増すこともあると医師から聞いていました。

ただ、少なくともこの頃の本人を見ている限り、

「急に食欲が出てきた」

という感じはありませんでした。

まだ、食べられる量はかなり少ないままです。

それでも、入院3日目のように、ほとんど何も口にできなかった頃と比べれば、少しずつ前に進んでいるようには見えました。

日中は大部屋で過ごす時間が増えてきた

病棟での過ごし方にも、少しずつ変化が出ていました。

ずっと保護室だけで過ごすのではなく、日中は大部屋へ行く時間を増やしていました。

大部屋へ行っても、カーテンを閉めて横になっていた

とはいえ、大部屋で他の患者さんと普通に過ごせていた、というわけではありません。

ベッドのカーテンを閉め、横になっていることが多かったようです。

光もまだつらい。

音もまだつらい。

大部屋に行くだけでも、本人にとってはかなり頑張っていたのだと思います。

「大部屋にいる」

というだけを見ると、一歩進んだように見えます。

でも、その中で本人がどれだけしんどいのかは、また別の話でした。

ぼちぼち夜も大部屋で寝てみることに

病院からは、そろそろ夜も大部屋で寝ることを試してみる、という話が出ていました。

私は、少し嬉しい反面、心配でもありました。

大部屋には、当然いろいろな生活音があります。

人が動く音。

話し声。

ドアの音。

夜中に誰かが起きることもあるでしょう。

本人はまだ、光や音で頭痛を訴えていました。

「本当に眠れるのかな」

と、私はかなり気になりました。

OTにも少しずつ参加していた

この頃から、本人はOTにも少しずつ参加するようになっていました。

病院で行われている、作業療法です。

「部屋にずっと引きこもったままにならないかな」と心配していた

入院した直後、私はいろいろなことが心配でした。

このままずっと、暗い部屋から出られなくなるのではないか。

人と関われなくなるのではないか。

退院しても、

家から出られなくなるのではないか。

まだ入院して数日なのに、私はもう、その先のことまで心配していました。

だから、OTに少しでも参加していると聞くと、それだけで、

「動けてるんだ」

と安心しました。

少しずつ外へ出ようとしていた

大部屋へ行く。

OTへ参加する。

スタッフに食事の相談をする。

入院直後と比べれば、本人自身が、病院の中で少しずつ行動するようになっていました。

もちろん、まだ光と音がつらくなれば、保護室へ戻ります。

それでも、

ずっと閉じこもっているわけではない。

私は、そこに少し希望を感じていました。

「一日も早く家に帰りたい」が本人を動かしていた

でも、本人が頑張っている理由は、とても分かりやすいものでした。

家に帰りたい。

ただ、それだけだったのだと思います。

退院するためなら、何でも頑張ろうとしているように見えた

大部屋へ行く。

OTへ参加する。

食事も食べようとする。

病院のルールも守る。

本人の中では、一つ一つが、

「ちゃんとできれば、早く退院できるかもしれない」

につながっているように見えました。

本当にそう考えていたのかは分かりません。

でも、面会時間まで、

「15分だよね」

と本人の方が気にするくらいです。

退院に不利になるようなことは、何一つしたくない。

そんな緊張もあったのかもしれません。

頑張りすぎる、いつもの本人が戻ってきた

そして、私は気づきました。

ああ。

これ、

いつもの本人だ。

真面目。

言われたことは守る。

「やった方がいい」と思ったら、必要以上に頑張る。

しんどくても、ゴールがあると無理してしまう。

その性格が、少しずつ戻っていました。

それは嬉しいことでもありました。

でも同時に、私は、

「そんなに頑張らなくてもいいのに」

と思いました。

回復してほしい。でも頑張りすぎてほしくない

家族としては、もちろん早く良くなってほしい。

大部屋で過ごせるようになってほしい。

OTにも参加できたら嬉しい。

食事も取れるようになってほしい。

退院してほしい。

でも、それを全部、本人が、

「早く帰るために頑張らなきゃ」

と思ってやっているのだとしたら、少し苦しくなりました。

「できるようになった」に喜ぶだけではいけない気がした

できた。

大部屋へ行けた。

OTに参加できた。

食べられた。

家族としては、一つ一つ喜びたくなります。

でも、本人が無理をしてまでやっているなら、

「もっと、もっと」

と言ってはいけない。

そんな気もしました。

まだ入院5日目です。

数日前まで、現実との区別も難しいほど症状が強かった本人です。

本当は、休むことも必要なのだと思います。

本人の頑張る姿を見て、泣きそうになった

私は、頑張っている本人を見て、嬉しいというより、泣きそうになりました。

こんなに頑張らなくても、家には帰りたいよね。

帰りたいから、頑張ってるんだよね。

そう思うと、胸がいっぱいになりました。

病気になったのも本人のせいではない。

入院したのも罰ではない。

なのに本人は、早く退院するために、一つ一つ課題をクリアしようとしているように見えました。

「もう十分頑張ってるよ」

と言いたくなりました。

今振り返って思うこと

入院5日目。

白米に変えてもらっても、まだご飯の量に悩んでいました。

「残していい」

と言われても、

「作ってくれた人に悪い」

と残せない。

大部屋へ行っても、光や音がつらくて、カーテンを閉めて横になる。

それでも、少しずつ大部屋で過ごす時間を増やす。

OTにも参加する。

そして、次は夜も大部屋で寝てみようとしている。

この頃の本人は、ものすごく頑張っていました。

その原動力は、たぶん、

「一日も早く家に帰りたい」

という気持ちだったのだと思います。

私は、本人が病棟でできることが増えるたびに、安心していました。

でも、同時に、今まで以上に気をつけなければならないこともあるのかもしれない、と思いました。

頑張れるからといって、頑張らせすぎないこと。

この子は、元々、頑張りすぎるところがあります。

回復しているように見える時ほど、家族が先を急ぎすぎない。

この頃から、そんなことを少しずつ考えるようになりました。

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